使う道具と役割
図面のような画像は Gemini に、出典をたどりたい文書は Gemini Notebook(旧 NotebookLM) に渡します。どちらもブラウザだけで動きます。当日読ませるのは配布したダミーの資料だけです。
当日選ぶモデルは 3.6 Flash を想定しています。モデルの名前は入れ替わりが早いため、当日は入力欄の上にある一覧から、表示されているものをお使いください。
演習1 機械図面から手配メモをつくる
| 使うファイル | 01_機械図面/軸受ブラケット_DRW-2026-018.png(配布フォルダの中) |
| 使うツール | Gemini(ブラウザ版) |
| つくるもの | 加工先に渡す手配メモの下書き。画面に出た文章をコピーして手元に保存します |
| 目安の時間 | [20min] |
演習1の手順
1. Gemini を開き、入力欄の + から ファイルをアップロード を選び、上の表の図面を添付します。
2. 続けて、拾ってほしい項目を順番に並べて頼みます。「この機械図面を読んで、加工する人に渡す手配メモを作ってください。材質と数量、公差の指示がある寸法、表面粗さの指定を、この順に箇条書きで拾ってください。図面に書いてない項目は『図面に記載なし』と書いてください。」
3. 返ってきた内容を、図面と1項目ずつ見比べます。合っているかを確かめるのはここです。AI の答えを読むだけで終わらせないでください。
4. 拾い方を変えたいときは、頼み方に1行足してもう一度送ります。たとえば「注記の欄も読んでください」「単位を必ず付けてください」などです。
1. 材質が SS400、はめあいが φ22 H7 として出ている
2. 一般公差が ±0.2 / ±0.3 / ±0.5 の3段で、寸法区分とセットで出ている
3. 数量と表面粗さが 「図面に記載なし」 と返っている(この図面には書かれていないため)
読み取り自体を外すときは、図面を1枚まるごと渡すのをやめて、見たい箇所だけを切り出して渡すと当たりやすくなります。小さい文字、細い引き出し線の先、重なった寸法線のあたりが弱くなります。
演習2 回路図の記号と結線を読ませる
| 使うファイル | 02_回路図/制御回路図_CIR-2026-005.png |
| 操作 | Gemini の新しいチャットで回路図を添付し、「この制御回路図を、主回路と操作回路に分けて説明してください。記号ごとに何の部品かも書いてください」と送ります |
| 目安の時間 | [10min] |
1. 主回路の並びが QF1 → MC1 → THR → INV1 → モータ の順で出ている
2. PB2 と並んでいる接点が MC1 の自己保持 だと説明されている
3. EMS が b接点(ふだん閉じている)で、押すと回路が切れて止まると説明されている
演習3 技術文書QAボットをつくる
| 使うファイル | 03_仕様書/検査装置_IN-450_仕様書.pdf と 04_点検マニュアル/検査装置_IN-450_点検手順.pdf |
| 使うツール | Gemini Notebook(旧 NotebookLM) |
| つくるもの | ノートブック「技術文書QAボット」。自分の Google アカウントの中に残ります |
| 目安の時間 | [25min] |
演習3の手順
1. Gemini Notebook を開き、ノートブックを新規作成 をクリックします。
2. ソースを追加 から ファイルをアップロード を選び、上の表の PDF を2つとも入れます。読み込みが終わると、左の一覧にファイル名が並びます。
3. 上部のタイトルをクリックして「技術文書QAボット」に変えます。
4. 下の入力欄から質問します。「異常コード A-102 が出たときの内容と対処を教えてください。」
5. 答えの横に付いた小さな番号をクリックします。元の資料のどこに書いてあったかが開きます。この番号をたどるところまでが1往復です。
1. A-102 の質問に、照明の光量低下 と 保全課へ連絡 という趣旨の答えが返る
2. 答えに出典の番号が付いていて、クリックすると仕様書の該当箇所が開く
3. 「異常コード A-999 が出たときの対処を教えてください」と存在しないコードを聞くと、記載がないという趣旨の答えが返る(作り話をしない)
もう少し進めたい方へ
時間が余った方は、次のどちらかを試してください。どちらも本編の進行には影響しません。
ひとつ目。作ったノートブックに「日常点検で見る項目を、朝礼で読み上げる順に並べてください」と頼んでみてください。手順書をそのまま読むより短くなるかを見ます。
ふたつ目。演習1の図面をもう一度渡し、「この部品を発注するときに、図面だけでは決まらない項目を挙げてください」と聞いてみてください。足りない情報を挙げさせるという使い方ができるかを確かめます。
作った設定を手元に残す
研修が終わる前に、ノートブックに入れた資料の一覧と、うまくいった質問の文をテキストで保存してください。9月9日にアシスタントを作った方は、その指示文もあわせて保管しておいてください。資料と文章さえ手元にあれば、同じものをいつでも作り直せます。
